GW WEST TRIP vol.2
紀伊半島、デカいデカいという噂だけは流れ聞いてたけど、もう、想像を超えるデカさ。
大阪湾沿いの高速使ってビューンとやったら何も見えないので、
もちろん真ん中の一般道を突き進むも、走れども走れども山の中。
長野や山梨、群馬といった、一般的に山が多いと思われてる場所は何度も走ってきてるけど、
それよりもはるかに深い。途中に街らしい街は全然無くて、とにかくずっと山、川、森。
まわりの山々は、それらの県と比べものにならないくらい低い山なんだけど、
その分距離感が近くて、空が狭く、深い谷の中を道路が繋がっていく感じ。

でもよーくみると、ぽつんぽつんと集落があって、山の中に人が寄り添って暮らしている感じ。
現地の人と偶然の出会いがあって、いいSESSIONをするチャンスができたから、聞いてみると、
山のてっぺんに住んで、自宅目の前の茶畑を手入れしつつ、太陽と星を眺めて、緑を眺めて、
ミニマムで、サスティナブルな、想像通りの自然と共存する生活を送っているみたい。
もちろん不便はあるけど、それよりもはるかに得られるモノも多く、
すごく生き生きして、その土地と自然を愛してて、なによりパワーあったね。いい出会いだった。

そんな素晴らしいSESSIONもありつつ、歩いたのが熊野古道。
そしてその翌日は、三重県の伊勢神宮に。
この熊野本宮と伊勢神宮は知る人ぞ知る、日本バックパッキングの聖地。
(※この場合、バックパッキングは貧乏旅行のことじゃなくて、自由に旅をすることの意味)
江戸時代の一般庶民、もちろん自由に旅行することなどまずありえなかった時代背景で、
唯一旅することが許されていたのが、この熊野本宮と伊勢神宮への「お陰参り」で、
一生に一度は行きたいBIG TRIPとして、ガキも貧乏人も農民も、老若男女、
日本中の一般庶民がこの地を憧れ、何十日もかけて旅していたみたい。
当時の日本の人口が3000万人。1シーズンで行った人が最大400万人超え。ブーム過ぎる割合 笑
旅の資金はどうしてたのとか、どうやって行ったのとか、どこに泊まったとか、
なんでそんなにみんなが憧れてたのか、どんなことを考えて、どんな価値観で旅してたのか。
教科書ではほとんど学べない、昔の一般庶民の価値観と生活観。気になるでしょ。行けば学べます。
1時間程度だけども、実際に昔の人が歩いたのと同じ道を、そんなことを考えながら、歩いた。
さらには偶然の出会いで紹介してもらったガイドのたまごさんに、つきっきりでガイディングしてもらえて、
熊野古道の歴史のことはもちろん、紀伊の自然のこととか、暮らしのことまで教えてもらって。
天気は最高だったし、新緑はピカピカしてて、水も空気も美しく、
山林風景と田園風景はあまりにものどか。歴史的側面、文化的側面も学べて、完璧。
素晴らしく気持ちよく歩けました。
森林限界を超えたアルプスの山々も抜群だけど、こういうゆるいのもイイね。








ラスト1DAYは伊勢神宮で、赤福食べたり、伊勢うどん食べたり、餅食べたり、
散策したり、お伊勢参りの歴史を学んだり、神木触ったり、お参りしたり。
がっつり観光地をメイクして、長かった関西TRIPもフィニッシュ。






京都、大阪、奈良、滋賀、和歌山、三重。
定番の観光地はまわれたし、街並や自然もみれたし、温泉秘湯もメイクできたし、
現地の人との出会いもあって、直にその土地の歴史や暮らしまで聞けて。この上ないTRIPでした。
新しい感性を感じることができて、いつもの遊びにもこの感性はいい具合に働くだろうし、
好奇心も刺激されて、また知りたいこと、見たいモノ、行きたい場所も増えて。
いい流れで、色々と繋がる感じです。ナイス。
またいつか、どこかに。思いたったら、すぐにでも。
旅をすぐそばに。意識し続けます。

- 2012.05.24
- TRIPPIN LIFE
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